フルリモートのチームで新規クライアントのアプリをリリースするにあたって工夫した6つのこと
さきほど、自社(UZUMAKI.inc)が受託したアプリが無事にリリースされた。ほんと、よかった!
今回のプロジェクトも自社のメンバーがフルリモートで開発に携わったんだけど、どういう点に工夫をしていたかをふりかえってみる。
1. 逆説的だけど、オフラインで信頼関係を築く
これは、仕事の受け方も影響するのだが、基本的にはリファラル(紹介)で仕事を受けることが僕らは多い。リファラルで仕事を受けるということは、もともとに紹介者と被紹介者(クライアント)の間に信頼関係があるので、新規のクライアントと対面してもそこの信頼関係のベースから話をすることができる。クライアントからしても、どういう人たちなんだろう?という不安感を払拭できる。
そして、紹介を受けて最初の段階はオフラインでクライアントと打ち合わせして、お互いのコミュニケーションの特徴を確認し合うようにしてる。
ここで大事なのが、自分らの強みとかだけの話じゃなくて、苦手としてることなんかも最初に言っておくことだ。
特に、うちのメンバーは、個人事業主やweb系の会社で正社員をしているメンバーで構成されてるので、メンバーの作業時間がマチマチだ。そういう意味では世の中の受託会社と違うお付き合いを求めるところがある。
自分らの弱みというか特殊性も伝えた上で、アプリの制作について、経験豊富なエンジニア、デザイナー、ディレクターがゼロベースで企画段階からapp store でのリリースまでアドバイスしながら一緒につくりあげていくことができるということを伝えるようにしている。
なんでもやります!的なことをいうより、僕らのやれることはこういうことですということと、クライアントのしてほしいことをきちんとすり合わせる。目線合わせともいうが、これが最初にきちっとできてお互い納得できたなら信頼関係をもって作業できる。
2. お金の話はいい顔をせずにきちっと最初に話をする
お金の話は、とても大切で適正な金額を最初に提示をして、クライアントの予算規模と感覚に合致するかをきちんと確認をする。
どのようなものを作りたいのかが明確にある場合、ある程度作業規模は見積もれる。ただ、話が進み出すにつれて、あの機能もあったほうがいいとか、仕様が肥大化することをよく経験しているので、金額と仕事の範囲をきちんと最初に伝えるようにしている。
逆に、クライアントに対しては提示いただいた予算でどの程度の機能を含めたアプリを作れるのかというのをイメージしてもらうように心がけている。
3. 要件ぎめやタスク管理は手間が少なくて可視化しやすいツールを使う
どのツールがいいかは、好みによるところが大きいのだが、今回は asana をつかうことにした。
asanaは、タスクをカンバン方式的に、視覚的に「検討中」、「仕様確定」、「やらないこと」みたいに、グルーピングすることができる上、各タスクごとにチャット形式でコミュニケーションできるので、非同期的に複数のタスクをこなすにはとても便利良かった。
特に、asanaでは、タスクごとに、そのタスクに責任をもつひとや関係する人を設定できるので、関係するメンバーだけで議論が進めることができたのでとても良かった。
4. いわれたものを作るのではなく、クライアントのもとめるニーズを咀嚼してデザインの世界観を提案する
どうデザインを設計していくかというのは、クライアント自身が明確な答えを持っていないことも多いし、ある意味正解がない世界だ。
なので、僕らはアプリ制作の初期段階からターゲットとなるペルソナを、みんなの共通認識になるように細かく言語化したり、競合アプリを分析し、こういう世界観で、こういうトレンドを踏まえてデザインを作ります、と論理的に説明するようにしていた。
とはいえ言語化したものだけでは、デザインに落としこんだけど思ったのと違う、ということは起こりやすいので、いきなりデザイン作業をするのではなく、併せて事前にデザインガイドラインをきっちり作り込むようにした。
その結果、クライアント側も社内で説明を通したり、意志決定をしやすくなったのではないかと思う。
デザイン周りの手戻りはかなり少なくスピーディーに対応できた。
もちろん、担当してくれた@pinopo_の力量も大きい。感謝!
5. 無駄なコミュニケーションを省く
タスク管理は、asanaをつかっていたが、週に1回くらいは定例でクライアントと zoom を使って、オンラインでのミーティングをしていた。
定例とはいうものの、必ずやっていたわけでなく、何曜日のこの時間はオンラインでの会議用にクライアントと時間の枠をもうけていた。そして、定例をやるのは、アジェンダ がある場合のみとしていた。
今回は、特にクライアントがそこの意識が高かったので問題がなかったが、お互いの時間をつかうのだから、何をうちあわせるのかという目的をもって話をするようにして、効率的に時間をつかうようにしていいた。
6. お互いのミスを許せる空気感をつくる
これは、対クライアントに対してミスをしてもいいよね!的な開き直りに聞こえるかもしれないがそうではない。
新規のお客さんだと、どれだけ意識をすり合わせても業界が違ったり経験が違うのでミスコミュニケーションは一定量発生する。
クライアントも我々によくわからん依頼をしてきたり、僕らも意図を汲み間違えて違った連絡をしてしまうことがあるのだ。で、そういうときに、正しく答えないといけない(間違ったこと言ったら相手の会社に迷惑がかかる)と思いすぎると、レスが遅くなったり関係性が硬直する。
間違ったこと言ったら、サーセンって言ってお互い訂正する。そういう習慣や空気感をつくれたのが、お互いに萎縮的にならずになれてとても良かった。
最後に
宣伝ですが、今回弊社でつくったアプリはこちらです。 FXってどういうもの?をわかりやすく解説したアプリです。興味を持っていただいた方はダウンロードしてもらえたらうれしいですm(_ _)m
今回、弊社のチームとしてディレクター @asanta、CTO兼サーバサイド @kon_yu、ios開発 @Y_Hirano 、app store申請周り @cfiken 、デザイン @pinopo_ その他隙間の仕事を私 @ToraDady でやりました。 技術的にも、人間的にも最高のメンバーでプロジェクト完了できた。皆に感謝。
このブログを読んでいただいてる方へ、
UZUMAKIは、様々な技術バックグラウンドをもったメンバーで構成されてる技術集団です。こういったサービスを立ち上げたいんだけど、話を聞いてほしいとかあれば、ホームページ最下部のお問い合わせフォームか、私 @ToraDady 宛にDMいただけるとうれしいです!